( Projects )

Cyvogue/Byond/Ants

Typeface,Graphic 2025

Cyvogue

自主制作のオリジナルの欧文書体を制作した。作字的な自由なアイデアを込められることと、Sci-Fi系書体の新しいノリのようなものを作りたいという漠然とした思いからスタートした。Swiss Typefaceの実験的なプロジェクトであるRaskal Oner古典的なSFのフォントのイメージを一新するような爽やかさを感じた。Black Letterのような細い線のアクセント、伝統にとらわれない形とクラシカルなもののミクスチャー感。いくつかの書体をスケッチした後に半ば即興的にそれらに合うような形を考えていくような流れで制作をした。そのため、前半に作ったものは後半の全体が見えてきた段階で作り直されたり、有機的なものと幾何学的なもののバランスでそれぞれ分量を調節したりといったことをしている。M35のNeue PixelはHelveticaとミックスした時によく見えるように作られたピクセルフォントであったり、組み合わせ前提のものはある。予想を外した組み合わせが出た時に見える鮮やかさや上手くいかなさを楽しむことはできないだろうか。上手く綺麗な書体を作ろうとしても、本職の人には勝てないのでせっかくなのでとことん下手くそなものを作ること。その上で、一つ一つの形態は自分が見てきた好きな書体のフォルムを取り入れてフリーハンド的ではないものになっている。
また、異なる形状でも高さが揃うことで生まれる奇妙な一体感のようなものもあるのではないかと思った。手を動かして、形を作ることで書体を調べてより勉強になる。しかし、1日に少しずつ進めて半年かかってやっとこれだけというのはなかなかこたえるものがある。コラボレーションなり自分のものだけでない形を見せた方が良いと感じる。書体においては、自分で使えるグロテスクを次回作れるかという期待がある。制作を続けようと思う。

Ants/Beyond

大曲都市さんの書体制作コースで、学びながら最初に作ったものがAntsという書体。Garamond系の書体をいくつか参考にしながら、手書きで形を決めたものをGlyphs上で調整していくという工程をとっている。初めての、本文系書体の制作でわからないことも多くアドバイスをもらいながら調整を進めた、また歴史や成り立ちの部分でも座学的にしていくべきことが多く、そこから形を定着させるために無理やり飛躍させることが必要だった。ただ、書体を作る工程を通じて観察する目が変わったように思う。
Byondは、Dinamo以降の書体デザイン、私が当時感動したもの、その受けた印象に多く背負っている、こちらも初めてのサンセリフで、形を作るので精一杯という感じだ。
どちらも習作的な意味合いが強い。これらを作ることで、次の少し進んだ書体デザインというのが見えてきた気がするので引き続き制作をしていきたい。

Design: Tetsuro Shimura tool: Glyphs3

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